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AssertableJsonでLaravel APIテストの柔軟性を向上させる方法

Published: at 01:34

はじめに

Laravelは、その直感的なAPI開発機能で広く利用されています。しかし、APIのテストにおいて、標準のアサーションだけでは十分に対応できない場合もあります。私もLaravelを使った開発において、APIテストでAssertableJsonを頻繁に使用していますが、時折「もう少し柔軟にテストできれば」と感じることがありました。

この記事では、Laravel 8以降導入されたAssertableJsonの機能を活用し、特にwhereメソッドにClosureを渡すことで、APIテストをより柔軟に行う方法をご紹介します。


AssertableJsonの基本的な使い方

まず、AssertableJsonの基本的な使い方を確認しておきましょう。AssertableJsonは、LaravelでAPIレスポンスのJSONをテストする際に非常に有用なアサーションメソッドを提供します。

例えば、特定のキーが期待される値を持つかどうかを確認するには、次のようにwhereメソッドを使用します。

$response->assertJson(fn (AssertableJson $json) =>
    $json->where('data.id', 1)
         ->where('data.name', 'John Doe')
         ->etc()
);

さらに、特定のキーが存在するかを確認するには、hasメソッドが役立ちます。

$response->assertJson(fn (AssertableJson $json) =>
    $json->has('data.user.id')
         ->has('data.user.email')
         ->etc()
);

hasメソッドを使うことで、キーの存在を簡単に検証できます。これらの基本的なアサーションを押さえた上で、次に進んで、より高度なテスト方法を見ていきましょう。


whereメソッドの拡張: Closureを使った柔軟なアサーション

AssertableJsonでは、whereメソッドの第2引数にClosureを渡すことができ、これによりより柔軟なテストを実現できます。単純な値比較だけでなく、複雑な条件を用いてレスポンスを検証することが可能です。

例えば、次のようにClosureを利用して、特定の条件を満たすかどうかを確認します。ここで、Closureをわかりやすい変数名に置き換えることで、テストの可読性とメンテナンス性を向上させることができます。

$shouldBeAdult = fn($age) => $age > 18;
$shouldBeValidName = fn($name) => is_string($name) && strlen($name) > 3;

$response->assertJson(fn (AssertableJson $json) =>
    $json->where('data.age', $shouldBeAdult)
         ->where('data.name', $shouldBeValidName)
         ->etc()
);

この例では、$shouldBeAdultという変数を使用して、data.ageが18歳以上であることを確認し、$shouldBeValidNameという変数を使用して、data.nameが3文字以上の文字列であることを確認しています。変数名を付けることで、テスト内容が何を意図しているかが明確になり、他の開発者がコードを読んだときにも理解しやすくなります。

このように、Closureをわかりやすい変数名にして渡すことで、テストの可読性が向上し、より良いテストコードを書くことができます。


まとめ

LaravelのAssertableJsonを活用することで、APIテストの精度と柔軟性を高めることが可能です。特に、whereメソッドの第2引数にClosureを渡す機能を活用することで、カスタムアサーションを簡単に実装でき、テストをさらに強化できます。また、Closureをわかりやすい変数名で表現することで、テストコードの可読性を向上させることができます。

Laravelの豊富な機能を最大限に活用し、より高品質なソフトウェアを提供するために、これらのテクニックをぜひ取り入れてみてください。


参考リンク